高次脳本⑦ リハビリテーション科の医師が選ぶ障害の本
高次脳本7冊目 交通事故で頭を強打したらどうなるか?
高次脳機能障がい者支援に行っているリハビリテーション科の医師(きもの大好き)がおすすめする本の紹介です。
大学に復帰してから、マンガを描き、囲碁をやる研究会を作ったり、課題は友人に得意な分野と交換してもらったり、あえて、コミュニケーションスキルが必要な営業職を選んだり。著者の毎日はリハビリテーションです。
保険金が下りた時、大学に行くお金ができたと感謝する。そして、脳挫傷受傷から4000日以上が経過して、保険金と同じ額の貯金がたまった時にリハビリテーションの旅が終わるのです。
人の役に立つことができたなら私は交通事故で頭を強打したかいがある
脳に障害があるのは悪いことではないかもと障害を持つ人も持たない人も心にとどめてほしい。と訴える著者大和ハジメさん。
自分の障害マンガにコメントされることを励みに継続してきて、完結したことで本当の意味で事故を克服できた。障害から逃げなくなったと書いています。それは障害とは関係なく一人の青年の成長の記録でもあるのです。
絵が徐々に上達していくところに私も読みながら達成感を感じました。
交通事故で高次脳機能障害に悩んでいる人、その方の家族、支援者に読んでほしい一冊です。
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