色で楽しむキモノ~Let's coloranalyze!~

医師できものカラーコーディネーターが着物の魅力と生活のスパイスを書いています。

500円の帯が教えてくれたこと

レストランでランチ。春らしいコーディネートを考えました。若草色の紬は人形仕立て。これは背抜きのジャケットのように一重仕立てでありながら袖と裾だけ袷のように八掛がついています。春から初夏にかけて便利な仕立てです。八掛も薄い緑色です。

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左上お太鼓柄、右下前の柄 どちらも小鳥、桃、蝶が描かれています。

帯留も小鳥ちゃん


 

この帯は、3,4年前にフリーマーケットで見つけた九寸名古屋帯。段ボールに入っていたこげ茶色の帯を引っ張り出して見てみると、刺繍?織?で小鳥と桃の実が描かれています。なんと500円でした。

即買いして、自分で解いて水洗いしました。解くとほこりや糸のくずがたくさん出てきました。洗おうと洗剤水につけると茶色がサーっと色落ちしてびっくり!でも、汚れが落ちてすっきり。そのあと乾くのが早いのは絹だからでしょう。まっすく乾かすのはとてもできず蛇腹にして干しました。

和裁師さんは曲がってよじれている生地を見て、ため息ついていただけれど何とか仕立ててくれました。お仕立て代はかかったけれど、レンガ色のお気に入りの帯になりました。お太鼓には柄が入っている部分の近くが縮んでしわになっています。でも柄はかわいくて大好きな帯の一つです。

 

教訓2つ

  • 安いと思っても仕立て直しの料金がかかる。
  • 汚れを落とすと色が変わることがある。

チャレンジは自分の責任。

値段よりも自分の好きを大事に着物をエンジョイ!

 

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