色で楽しむキモノ~Let's coloranalyze!~

医師できものカラーコーディネーターが着物の魅力と生活のスパイスを書いています。

喪服を着ました 報告記(2)

まだまだ、葬儀の諸事は続いています。
とはいえ、お盆が過ぎて通常営業へ戻る時期。
かえって忙しいです。

今回は夏の喪服の下着の話です。

喪服キモノを夏冬そろえて持っている方は少ないです。

夏でも冷房の効いた部屋なら袷を着て良いと思います。実際にそういう方を拝見しています。

私は今回三日間喪服を着ました。


1日目 安置室で一人。湯灌の儀がありました。お義母さんもすっかりきれいにしてもらって、お澄まし顔のお雛様のようです。
もし誰か来るかもしれないと私が待機。
この時は長襦袢はウソつきにしました。レースがついた筒袖で裾除けと下着+長襦袢の役割があり、一枚少なく着られます。

 
 
 
 
 
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誰も来ないのを見込んで、黒い半幅帯を締めました。
普通だったらブラックのワンピースで待機することを想うとお太鼓までしなくてもと思ったのです。

 

2日目 通夜の日です。納棺もあり、親族のみ10人くらい集まる予定。午後から、喪服キモノに着替えて、でも長襦袢はあつらえた絹の絽のものでなく、トスコ(麻とポリエステルの混紡)を選びました。
トスコの長襦袢は昨年メルカリで購入、4000円だったと思います。今回探したら、こちらにありました。ちょっと高いですが、自宅の洗濯機で洗えますし、肌にまとわりつかない感じが好きです。ゴワゴワするという人もいます。

 

 

 
長襦袢の下はユニクロのステテコとタンクトップ、いつもの着方です。
 
3日目 葬儀の日で火葬場も行きます。ここで初めて絹の長襦袢にしました。長襦袢の下は透けないことを確認して2日目と一緒。外を歩くことはほとんどなく、当日雨でしたのでステテコを履いているとわかった人はいないと思っています。参列された方には喪服を着て暑かったでしょうとたずねられましたが、葬儀場は涼しかったし、ぶらーーくスーツの男性陣の方が暑かったかも。
 

1日目に着たうそつき襦袢は浴衣の下に着て、着物風に纏うのにも便利です。きもの初心者の方にもお勧めしています。

こちらのものがサイズが豊富です。

 
私は喪服キモノ着て良かったと思いました。私一人でしたが、キモノ好きのお義母さんを私なりに見送れたと思います。
いずれは喪服キモノ着てみたいと思っている方への参考になれば幸いです。
準備はしっかり、でも着付けはその時の環境温度でゆるく快適に着ましょう(^^♪