色で楽しむキモノ~Let's coloranalyze!~

医師できものカラーコーディネーターが着物の魅力と生活のスパイスを書いています。

8月の終わりの浴衣に涼しい工夫と秋の気配

 

リハビリテーション科専門医のKICCAきものカラーコーディネーター、kerosです。

8月も下旬になると、水色と白というような爽やかな組み合わせが物足りなくなります。少し秋の気配を感じさせたい。ダークな色、アースカラー、赤紫色を加えたくなります。

 

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浴衣に名古屋帯コーディネート

浴衣に薄いピンクの名古屋帯を合わせて、秋へのカラーコーディネートを考えました。

右、真っ白というよりニュアンスのある白の帯揚げを合わせて、涼しさを表現。

中、麻の帯締めですがベージュ色に茶色で染められた格子柄がアクセントにもなり、やさしい感じになります。

左、きれいな黄緑色の帯揚げ、合わせ方によっては抹茶の色にも見えて、涼しいだけではない華やかさ、この存在感があれば、9月になっても着られます。

 

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さて、8月26日の私のコーディネートは藤色の模様が入った帯揚げにしました。少し藤色が入るのと印象が変わります。

そして夏ならではの知恵 

1.浴衣ですが、写真にありませんが、嘘つきの半襟(襟だけです、見ごろも袖もなし)を合わせることで、カジュアル感を少なくしました。

2.お太鼓に注目!枕の代わりに紐と帯揚げでお太鼓の山を作りました。ボリュームを出さずにスッキリした背中。

3.夏の名古屋帯でグレードアップなコーディネート。しかも青や白系統ではなくあえて暖色のピンク。

これが涼しさの秘訣です。おかげで冷房控えめのレストランでも快適に過ごせました。

残暑を涼しく、キモノを楽しみましょう。