色で楽しむキモノ~Let's coloranalyze!~

医師できものカラーコーディネーターが着物の魅力と生活のスパイスを書いています。

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

特別展『きものKIMONO』図録

今週のお題「読書感想文」 行けなかったきもの展へのオマージュ 2020年夏、残念なことと云ったら、京都へ学会参加ができなかったこと(リモートで参加)と、この特別展「きものKIMONO」 https://kimonoten2020.exhibit.jp/に行かれなかったこと。前もって図録…

8月の終わりの浴衣に涼しい工夫と秋の気配

リハビリテーション科専門医のKICCAきものカラーコーディネーター、kerosです。 8月も下旬になると、水色と白というような爽やかな組み合わせが物足りなくなります。少し秋の気配を感じさせたい。ダークな色、アースカラー、赤紫色を加えたくなります。 浴衣…

キモノ上級者に見える紗の羽織

『紗?』 黒(濃紺)とグレージュの紗、透け感があります。柄があってもワントーンを選びます。 夏のキモノのための生地です。透けてるものは涼しく見えます。 この生地を使った羽織はとても便利です。袷にも、単衣にも、そして夏物にも合わせられます。 黒と…

ベージュを考える(2)

前回はパーソナルカラーから見たベージュの魅力を書きました。 ログイン - はてな ベージュを考える(1) 今日は、私のお気に入りの浴衣から、ベージュを抽出しました。 ちなみに私のパーソナルカラーはサマーです。 この浴衣にはパープル系の帯を合わせて…

ベージュを考える(1)

パーソナルシーズンごとのベージュ、記号はカラーカードの番号です。 キモノの地色としてよく使われるベージュや、生成り色。今回、ベージュを地色にしようとと思っていますが、ベージュって何? 人によって受け取りは異なります。 パーソナルカラーごとにマ…

短い、しかも大柄な浴衣を着る

今週のお題「怖い話」なので、短い浴衣、白地の着物の怖い話を書きます。 KICCAきものカラーコーディネーター®、リハビリテーション科医師のkerosです。 腰ひもを低めに、帯を高めにすることで短い浴衣でもおはしょりがでます。左の腰ひもはウエストで、右の…

オンラインで決める色~白生地から誂えるきものの旅(5)

柄は『葵』に決めました。そのストーリーはこちら。 古典柄を抽象化~白生地から誂えるきものの旅(4)blog.hatena.ne.jp さて、色です。 アトリエまさ木のマダム節子さんと相談し、色は直接会って決めましょうと話していましたが、コロナウィルス感染対策…

古典柄を抽象化~白生地から誂えるきものの旅(4)

葵の文様の染型です。特殊な紙でできています。これを使って、色を染めていきます。 きものの柄決めました!『葵』 理由は私が大好きなハートに見えるから(笑い)。 自分の好きを優先して、裾から心が浮き立つ様子を柄に表したい私の希望。 アトリエまさ木の…

キモノの文様 雪輪

雪輪 雪輪 大きなものから小さなものまで描かれ方は様々。 雪の結晶は「六花 むつのはな」とも呼ばれ、黒い布の上で見ると、美しい六角形になっています。昔の雪は大きかったのか、それとも目が良かったのでしょうか?顕微鏡がない時代にこの図案を見つけた…

キモノの柄を迷い中~白生地から誂えるきものの旅(3)

キモノの旅の案内人、アトリエまさ木のマダムからキモノの柄の提案がありました。 実際の染め型だそうです。これ自体が工芸品ですね。 葵(左)、雲取り右上、下)、雪輪(右中)です。 『雪輪』は大好きな柄です。季節に合わせても良いし、夏にまとうのも涼や…

和柄を探せ!~白生地から誂えるきものの旅 番外編

キモノの柄を集めた本 キモノの柄は縞しま、格子から和柄、日本画のようなものまであります。 今回は、古典柄で可愛いものが良いなあ。そういう時に開くのが、この図案集です。 前書きによると小紋染めの文様を掘った型紙の図案集のようですが、物から図案へ…

白生地を京都に送りました~白生地から誂えるきものの旅(2)

今回、ご縁があり、『アトリエまさ木』のマダムと白生地からきものを染めて誂える過程をご報告します。それはまるで旅。 旅先案内人のマダムは京都の老舗染物屋さんで悉皆部門を担当しています。わがままな旅人ですが、よろしくお願いします。 なぜ紬か? 結…