色で楽しむキモノ~Let's coloranalyze!~

医師できものカラーコーディネーターが着物の魅力と生活のスパイスを書いています。

和柄を探せ!~白生地から誂えるきものの旅 番外編

キモノの柄を集めた本

 

キモノの柄は縞しま、格子から和柄日本画のようなものまであります。

今回は、古典柄で可愛いものが良いなあ。そういう時に開くのが、この図案集です。

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前書きによると小紋染めの文様を掘った型紙の図案集のようですが、物から図案へ、日本人の知恵と美学が詰まっているようで、見ているだけで楽しい時間が過ぎていきます。

 

型染めより、手書きの方が上に見られることもありますが、型紙を彫る技術を受け継ぐ人、それを染める技術を受け継ぐ人、専門の職人さんがいてこそ現在まで残っています。

 

写真の、三本の線が縦横に入っている、この模様が大好きです。『網代』と呼ばれます。かごや毛糸の編み方でもかの子編みに通じて、カッチリしていて広がっていく感じが大好きなんです。

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本に載っていた網代模様の梅の部分に文字を入れたオリジナル手ぬぐい

数年前、夫の還暦と、息子の大学卒業が同じ年にあり、今までお世話になった皆様へお礼として、手ぬぐいを染めておくりました。オリジナルな手ぬぐいを染めるなんて、歌舞伎の世界か?と突っ込まれそうですが、山形ではお祭りの時にその年のオリジナル手ぬぐいを配ることがあります。おしゃれ~(会社の名前が入っていることありますが…)

それに倣って、夫と私と息子の名前の一文字を入れて作りました。配ったのも、数枚残ったのも良い思い出の品になりました。古典柄は自由だ!