色で楽しむキモノ~Let's coloranalyze!~

医師できものカラーコーディネーターが着物の魅力と生活のスパイスを書いています。

キモノ上級者に見える紗の羽織

『紗?』

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黒(濃紺)とグレージュの紗、透け感があります。柄があってもワントーンを選びます。

夏のキモノのための生地です。透けてるものは涼しく見えます。

この生地を使った羽織はとても便利です。袷にも、単衣にも、そして夏物にも合わせられます。

 

黒とグレージュの紗の羽織を同じキモノに合わせてみました。同じキモノなのに全く違う色に見えますね。(^^;)

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黒い(本当は濃紺)羽織は何にでも会いますが、どちらかというと濁色のニュアンスのある色の着物に合わせることが多いです。

グレージュは逆に明るい色に合わせることが多く、ともに羽織を目立たせるよりも、なじませコーディネート。

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ちょっとキモノ上級者に見えますね。右は袷、左は単衣のキモノに合わせてます。


柄が華やかなキモノで、そのまま外出がちょっと恥ずかしい時も、こんな羽織が無地感を出してくれます。電車やバス、飛行機にも帯の汚れ除けとして、ちょっと羽織ります。

紗の生地は畳むととても小さくなります。温暖化が進む中で3月から10月くらいまで長く着られることも魅力。夏も冷房が効きすぎるホテルやビルで寒さ除けとしてお使いください。

 

 汚れ除けに、寒さ対策に、しかもキモノ上級者に見えるおしゃれな薄羽織、是非ご活用ください。