介護本おすすめ「ひろぽと暮らせば」
ひろぽと暮らせば
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認知症の義父ひろぽとの生活をお嫁さんが書いたというと葛藤とか拒否を思い浮かべます。
ところが、この嫁さんは観察して面白がっています。
根底に家族、ひろぽに対する愛があります。愛は介護が必要になってから育まれるものではありません。それまでの過程で培われてきたんですね。
インスタグラム https://www.instagram.com/3choumeichiko/?hl=ja で見ていたのですが、出版されました。
ユーモアがある介護、必要です。少し距離を置いて面白がって生活する。
私が印象に残ったところは、ひろぽの言いあやまり(ちゃぶ台→ちょぴれい、妻の名前→源氏名キミカとか出身地のハママツと呼ぶ)。それを覚えていて、訂正もせず、推測してひろぽの言いたいことをわかってあげる賢さです。
また、ひろぽは自らデイサービスを断って引退宣言(この言葉も素敵)、間もなく寝たきりになります。そして亡くなるための入院。それができる地域も良いですよね。
きっと最後の数か月はつらいこともあったと思います。それまでの暖かい思い出がつらい日を支えていたのかな。
新しい介護の世界が開けるおすすめの一冊です。