色で楽しむキモノ~Let's coloranalyze!~

医師できものカラーコーディネーターが着物の魅力と生活のスパイスを書いています。

飛鳥奈良時代の色は鮮やか

 

 

日本らしい和の色というと、どうしても草木染の柔らかい色が思い出されます。

日本の配色事典によりますと、古代は赤、黒、白、青が基本色とされたいたようです。その後、仏教の伝来とともに中国から入ってきた、陰陽五行説の色彩は、現在でも寺院の祝祭の幕に用いられます。オリンピックの五輪の色も鮮やかです。鮮やかな原色には心惹かれる強さがあります。

以前、お正月に大覚寺で撮影した写真です。

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冷たい空気の中で、鮮やかな色の幕が風に吹かれて、生き生きと舞っていました。庭の白い玉砂との対比で印象深くおもいだされます。緑、赤、黄色、白、紫の幕と建物の黒、敷き詰められた白い砂利、これが日本の原色です。

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 大覚寺は正式名旧佐賀御所大覚寺門跡です。御所と言われるだけに広大な敷地があり、いくつも建物が計画的に建設された様子がうかがえます。

 

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このときの私のコーディネートはキモノは小豆色の小紋に深い青緑の輪奈ビロードのコート、コートからリフォームしたケープです。草履は冬用のカバー付きにしたので温かったけれど毛皮は寺院にはふさわしくないので拝観の時は脱ぎました。色は濁色で原色が一つもありません!負けてる( ´艸`)