還暦キモノストーリー(2)
自分の還暦にキモノを作りたいと思っていました。
成人式に振袖を、結婚の時に訪問着を親に買ってもらって、数回着ました。
それから40歳代から着物好きになり、お誂えも経験。
KICCAできものカラーコーディネーターの勉強もして、色の楽しさを学びました。
息子の大学の卒業式をきっかけに揃えた色留めは京都にある某有名店のものです。
似合うと言われて嬉しいです。
でも、自分の誕生日のためにはもっと自分に合う着物を作ってみたいと考え出しました。
私の誕生日は8月18日。夏の着物。
色留めや訪問着でなく、もっと私の今の感覚に近くて使える着物ということで
紗の色無地と染め帯に決めました。
夏の染め帯は、涼しげで、かつ、秋を感じさせること。
あまりに夏らしいと、8月のお盆過ぎは寂しく感じます。
例年、8月末から、9月にかけて着物でもお呼ばれが多く、悩んでいたのです。
帯の生地は絽ですが、変り絽といって均一な折柄でなく生地感がより出ています。
ここまでで生地と色合いをだいたい決めました。
この時はこのキモノと帯を東京キモノショーに出展するとは考えていませんでした。
続く