節子・クロソフスカ・ド・ローラ 憧れのきもの人
今週のお題「告白します」
私の夢はスイスのロシニエ―ルにあるグランシャレで憧れのきもの人である節子さんとお茶をすることです。
節子さんとは『節子・クロソフスカ・ド・ローラ』さま 私の憧れのきもの人ナンバー1です。
20世紀最後の画家、バルチュス(故人)の妻であり、お嬢様育ちで異国の地に嫁ぎ、今はスイスのグランシャレに住んでいます。グランシャレは元ホテルであり、スイス最大の木造建築、そして節子さんがバルチュスと過ごしたホームでもあります。
着物や生活スタイルの著書多数。
私の特にお気に入りは「着物を纏う美」扶桑社2009年発刊 現在は発刊されていないようです。
節子さんは、1942年生まれ、大学在学中に日本を訪れたバルチュスに出会い渡欧。慣れない社交界(当時ご夫妻はフランスの芸術の大使館ともいえる ヴィラドメディチに住んでいたのです)。結婚と幼い息子を喪ったこと。そして、お嬢様がうまれて、バルチュスとの幸せな生活。物語のようです。
節子さんが纏うキモノはほとんどがおばあさまや親族の方に譲られたもの。1960年当時は、日本とその当時住んでいたイタリアとの往来は今ほどたやすくなかったはず。ご家族の方は異国の地で暮らす節子さんに、どんな気持ちで自分たちの着物を送られたのでしょう。
節子さんは様々な着物を着こなすのですが、着方はゆったりしています。半襦袢を使ったり、アジアからの布で半幅帯を作ったり、日本の規則に縛られたコーディネートでないところを魅力的です。
私の夢は節子さんとスイスのグランシャレで節子さんとお茶をすること。もちろん、お庭の花が一番美しい初夏にキモノで。