色で楽しむキモノ~Let's coloranalyze!~

医師できものカラーコーディネーターが着物の魅力と生活のスパイスを書いています。

悩ましい八掛えらび~白生地から誂えるきものの旅(15)

反物が染め上がりました!現在、柔軟のしという工程に入っています。

 

袷の着物に仕立てるために八掛を選びます。八掛はキモノの裏地の様なものです。でも、袖先から見えるので、目立つ部分。昭和の頃は、赤、臙脂色が多かったようです。私は共八掛、ほとんど表の地色と同じか、同系色一段淡い色にするのがお気に入り。

 

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八掛は袖の内側の部分です。左上から時計回りに、紫のしぼりにむらさき、

右上、薄緑にやや濃い同系色、右下 柄から一色取って黒色、右下 水色に灰色

でも今回は濃い色を選びたくなりました。茶色にしたいな、灰色も色合わせがしやすいかも。といろいろ心が乱れます。京都に出向いて、反物を直接見ることが、現在は難しい状況です。

旅先案内人のアトリエまさ木節子マダムとビデオチャットを試みました。

「これも良いわね、外に出て光を当ててみましょう…」ビデオチャットはお店で選ぶようでした。コロナ下の旅リアルは動画にあり。

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下の写真は八掛見本と生地を合わせています。八掛の色でイメージが変わりますね。


無地もありますが、暈し(ぼかし)もあります。今回は反物の色がそのまま出るように暈しにします。

あ~迷う迷う。

決めました、やや濃いグレー、私にしては冒険です。チャレンジも旅の醍醐味。

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274に決めました!

きものの旅も終わりに近づいてます。