色で楽しむキモノ~Let's coloranalyze!~

医師できものカラーコーディネーターが着物の魅力と生活のスパイスを書いています。

色の職人技

超撥水風呂敷ながれ と山ぶどう籠バッグ

ながれ ご存じですか? 超撥水素材でできています。 www.nagare-furoshiki.com 美しい染柄が多いです。 山ブドウの籠バッグは、森林管理をする山の方に住む方に作っていただいた私の宝物。 雨には強いのですが、中のものは濡れてしまう。 そこで撥水素材の流…

きもので京都を楽しむ旅(3)

京都旅二日目 午後 出町柳駅から比叡電車に乗って、辻が花染め工房 絵絞庵へ。 三宅八幡駅から徒歩3分くらい。福村健ご夫妻から雪花絞りの帯揚げのワークショップを受けるのです。私たちが受けたのはこのコース、このほかに本格的に辻が花染めができるコース…

東京キモノショーのコーディネート インスタグラム

東京キモノショーのコーディネートで草履を合わせました。 その草履はなんとオリジナル インスタで紹介していただきました。 この投稿をInstagramで見る ナツメミヤビ 上濃 雅子(@natsumemiyabi.masako)がシェアした投稿 大人の色草履 あっさりしたネーミン…

東京キモノショーのコーディネート紹介していただきました、色無地をつくる編

一緒にキモノ、帯を作ってきた、アトリエまさ木さんに紹介してもらいました。制作側の良いものを創る熱意を感じます。 生地を探したのは去年のまだ暑いころ。 色を染め、生地の柄を決め。 その後はほとんどzoomでも打ち合わせでした。 誂えキモノのだいご味 …

還暦キモノストーリー(4) 染め帯のおあつらえ、色とニュアンスを伝える難しさはだいご味💕

帯の柄は決まり、次は色です。 夏らしく薄い水色の地色にしました。 柄は秋を感じさせる茶色、ベージュ、臙脂(花)そして、パーソナルカラーのみどりを選択。 View this post on Instagram A post shared by 豊岡 志保 (@letscoloranalize) 生地を染めないで…

還暦キモノストーリー(3)帯のおあつらえ

還暦キモノストーリー 帯のおあつらえ苦戦~ 帯、生地は絽(変り絽)に決めました。 さて、柄です。秋を感じさせる伝統の柄 御所解け、千鳥、そして、私の新しい船出を感じさせる柄をいくつか選んでもらいました。 View this post on Instagram A post shared …

京都マイ帯ワークショップ報告(4)

染める様子を動画にしました。 youtu.be 縞々をくっきり染めるのは難しい、にじんだり横に飛び出したり、職人さんも手を出さずにはいられない様子でした。でも自分の決めた色に少しずつ染めあがるのがお絵かき感覚で楽しい! 私以外の方の勇姿もご覧ください…

京都マイ帯ワークショップ報告(3)

帯を染める ワークショップの参加者は染める人3人(Mさん、節子さん、私)、見学2人。 全員でランチ会からスタートです。 パーソナルカラーをドレープで合わせながら、似合う色⇒染める色へと決めていきます。 色は迷う迷う~そして、私は3色、としました…

京都マイ帯ワークショップ報告(1)

この半幅帯、京都の染め工房で自分で染めました。 いかがですか? 3月31日に京都のアトリエまさ木節子さんと初企画『京都マイ帯ワークショップ』を開催しました。 京都の染め工房で自分で帯を染める企画。 なぜ、帯染め企画? 着物は100万円とか、呉服…

長さが足りない木綿の反物を仕立てるの巻

先日、フリマアプリで気に入った木綿の反物を買いました。濃い茶色に絣入り、もしかしたら手織りかも。 通常はきもの用の反物は13mですが、10m60cmと書いてありました。いつも少し布の残りが出るので、大丈夫だろうと購入。 ところが… 地元の和裁士さんにこ…

型染めの可能性~白生地から誂えるきものの旅(20) 番外編

型染めは手書きの染めとは違って、いくつも同じキモノがあるのでは?と尋ねられました。プリントとは異なり、手染めの型染めを知っていただきたいと思います。 NHK美の壺や雑誌美しいきものに良く掲載される銀座の有名呉服店のHP (銀座の着物専門店【銀座も…

着ているひとが素敵なきものを目指して~白生地から誂えるきものの旅(19)

59きものの博多帯と合わせて。青と茶色のモダン柄の帯。 素s手、白い帯は万能説を確認しました。 さて、私の手元に来てくれた着物。生地がほっこりした紬(結城紬)で、しなやかです。 さっそく2種類の帯と合わせてみました。 羽織を着たり脱いだり。墨色…

反物からきものへ~白生地から誂えるきものの旅(18)

着物が縫いあがりました きもののカタチが出来上がりました。実はこの時点では私が見たのは節子さんからの写真です。ハートが袖に肩に裾に踊っています。私のハートも踊ります! うっとり~ 憧れのきものにイメージ似ていますか? 水色の❤(葵)は疋田と暈し…

染め上がりの反物公開します!~白生地から誂えるきものの旅(16)

アトリエまさ木節子さんが染め上がりの反物を美しい写真で送ってくれました。インターネット便利すぎる。 茶色、クレーの柄の中の疋田染めも、水色のぼかしのところも、思い描いていた以上の出来上がりにうっとりしています。 葵の葉脈が天使の背中の羽のよ…

悩ましい八掛えらび~白生地から誂えるきものの旅(15)

反物が染め上がりました!現在、柔軟のしという工程に入っています。 袷の着物に仕立てるために八掛を選びます。八掛はキモノの裏地の様なものです。でも、袖先から見えるので、目立つ部分。昭和の頃は、赤、臙脂色が多かったようです。私は共八掛、ほとんど…

反物のベースの色を染める、引き染め~白生地から誂えるきものの旅(14)

型染めと同じ日に、反物の地色の染めも行われました。 引き染めという手法です。 引き染め 反物の端を張り木で挟み、伸子で引き伸ばして張るように広げます。そして「引き刷毛」と呼ばれる専用の刷毛に染料を含ませて、一気に染めていきます。広い面積を染色…

型染め、本番~~白生地から誂えるきものの旅(13)

アトリエまさ木のマダム節子さんから、型染の動画、写真が届きました。 私が選んだ葵の柄、どんなふうに染められるのか? 節子さんの説明から 今回の葵の柄は本来色ごとに15〜16枚の染め型を使用します。 Kerosの好みで柄を減らし、色もランダムに付けたた…

残った型紙からパネルに作りました~白生地から誂えるきものの旅(11)

型紙から作ったパネル。 小紋の色型紙から作製したパネルが出来上がってきました。 地元の職人さんは大学生に見えるほど若々しい、素朴な雰囲気の女性です。出来上がった、裏打ちとパネル作成の技術は素晴らしく、紙に描かれた葵が3枚の見事なパネルになり…

京都へ戻った型紙、残った型紙~白生地から誂えるきものの旅(10)

キモノつくりは運動不足とは無縁。 再び、京都へ 京都のアトリエまさ木、節子さんへ型紙を送りました。 節子さんは小紋柄の見本に、葵の葉の中の柄を書き込んでくれました。型紙がぐっと立体的になりました。カラーカードと合わせてみるとイメージが膨らみま…

続 葵柄再考~白生地から誂えるきものの旅(8)

KICCAきものカラーコーディネーター®、リハビリテーション科医師のkerosです。 これまでの旅 京都の型染め工房へキモノの柄の相談に来ています。職人さんのお話が興味深くて、寄り道していました。 さて、白生地に染める葵の柄は思ったよりもゴージャスで迷…

京都キモノを学ぶ旅~白生地から誂えるきものの旅番外編その3

染め工場見学の最終回 京都 型染め 〈 地色は最後に決める〉 帯の柄を見ていて、これで出来上がりかと思いましたが、これから地色を染めていきます。 まず、柄を染めて、それから地色。柄が泣かないように(にじまないように)糊で伏せています。糊を伏せた…

京都キモノを学ぶ旅~白生地から誂えるきものの旅番外編その2

KICCAきものカラーコーディネーターで、リハビリテーション科専門医のkerosです。 染め工場見学は続いています。 〈日本の柄〉 疋田、ひったと読みます。 大きな柄の中に埋めるように染められる疋田柄。 左は染め、右は絞りです。絞りの方が立体感があります…

京都キモノを学ぶ旅~白生地から誂えるきものの旅番外編(1)

染め工房見学記 型染めの手わざを学ぶ 以前にも書きましたが、型染小紋は職人の技です。プリント工場ではありません。 アトリエまさ木の節子さんに紹介してもらって、工場を見てきました。私の生地もこちらで染められる予定です。ドキドキ。京都は山科の住宅…

キモノの色をつくる~白生地から誂えるきものの旅(6)

京都の『アトリエまさ木』の節子さんと相談して ①オンラインでお互いに共通のツール、カラーカード等でまずは大まかに決めました。 letscoloranalyze.hatenablog.com 現在はこの段階。 ② 近い色にアトリエで小さい布に染めて(布チップ)を送ってもらう それを…