高次脳本③ リハビリテーション科の医師が選ぶ障害の本
高次脳本3冊目です。
高次脳期の障害者支援を10年以上関わっているリハビリテーション科医師がおすすめの高次脳機能障害について本を紹介しています。特に当事者家族が書いた本を紹介しています。
鈴木大介さんは高次脳機能障害を得た後、まず出版されたのは『脳が壊れた』2016年初版です。勢いがある文章、医療についてのモヤモヤ、対応への批判、そして何よりも変わった自分に対しての強い感情(とまどい、怒り)を読んで、私もモヤモヤした気持ちになりました。
しかし、その後鈴木さんは次々『脳は回復する』『されど愛しきお妻様』と自分の回復過程を書き続けます。それは書くことを職業とした人ととしてどうしてもやらなければならないことだったのでしょう。モヤモヤを抱えながら、出版されるごとに読んでいきました。
昨年続けて2冊!『脳コワさん支援ガイド』、『不自由な脳』(山口加代子先生との共著)出版されました。ファンとしても読むのが追い付かないほど。
『脳コワさん』とは高次脳機能障害、発達障害、認知症、うつなど人たちを脳の情報処理の観点からにまとめてネーミングした言葉です。また、グラフィックレコーディングという新しい手法を取り入れて理解しやすい工夫がしてあります。
そして講演会、クラウドファンディングへの協力など活動を続けています。
是非山形県での講演もお願いしたいです。
支援者医療者への歩み寄りの提言と書かれていて、原因がどうであれ、問題が解決して楽になれば生きていくことができると相談支援の原点をとらえいます。支援者も当事者にもおすすめです。
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